歯科治療8年の苦労ばなし  31

 
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 今週も写真は韓国の生け花です。ホテルとかデパートなどのホールや玄関だけでなく、
 
売り場などあちこちに花が生けてありました。写真がイマイチなのですが・・・
 
 歯は、補綴の診察は1月5日でした。以前と同じ説明でした。次の予約は、祭日や先生の
 
学会とかで3週間後の1月26日です。大学病院よりは予約の間隔は短いのですが、
 
普通の歯医者さんよりは長いので、じれったい気がします。1回の診察時間に1時間も取っ
 
くださるので、埋め合わせはされていると思いますが。
 
大学病院の歯周病科の診察(補綴科は止めて今のところへ昨年の6月に転院しましたが、
 
歯周病科へはまだ通っています。先生が良い方だからです)は今日でした。朝9時に家を
 
出て、午後2時過ぎに帰宅しました。お腹すいた~です。
 
 今回は、第十六章 大学付属歯科病院の続きで、 ”五 スプリントを嵌める” からです。
               
                                                
 
 
            「歯科巡歴の記ー蟻地獄に落ちた」
 
 
    第十六章  大学付属歯科病院
 
           五  スプリントを嵌める      
 
 
  T大病院のK歯科医は、さらに第三の原因があると言った。いったい何が第三の原因なの
 
ろう。勿体振らずに教えてくれれば良いのに。気になる。
 
 十日ほど経って、大阪の大学病院で検査の結果が出て治療方針が決まった。すぐにでも
 
治るような気して、K歯科医の言葉はあまり気にならなくなる。
 
 
 
 ナンバー3に替わり、主治医になったナンバー2の診察の日。
 
「この前歯、どう列んでたのか、まったく検討も着かないですね」
 
「歯列全体が歪んで、上の前歯六本が前に押し出されました。とくに前の二本が。
 
その一本の角が下唇に当たって、しばらく血が出ていました」
 
「歯は簡単に動いたりしません」
 
「でも・・・・・・。前の歯医者さんで借りてきたレントゲン写真が何枚かありますが、
 
それと最近のを比較して頂けませんか」
 
「そんなものでは判りません。写真を撮った器械も違いますし」
 
「同じ病院の器械で、あの事件の前後に撮ったレントゲン写真があります。
 
その二枚を見比べて、違っていると仰った先生もいらっしゃいますが」
 
「そんなものを見て、そんなことを言うこと自体が、おかしいです。絶対に判りません。
 
うちの病院のレントゲン写真で見る限り、最近、歯が動いたという形跡はありません」
 
「・・・・・・」
 
 事実、動いたのに。
 
 一枚のレントゲン写真で歯が動いていないと断言できるのだろうか。何が、歯の動いた
 
形跡になるのだろう。私の歯が、上下噛み合うのは前歯一組だけなのは、どうしてだと考え
 
ているのだろうか。元々こうだったのなら、今さらここへは来ない。
 
 動いた形跡がないと言いながら、話の内容は、それとは矛盾していた。
 
「歯列はもとには戻りませんが、スプリントを嵌めましょう。これをしていると、だんだん
 
噛み合わせが決まってきて、歯の高さや位置が判ってきます。顎の位置も安定してきます」
 
「えっ! もとには戻らないのですか。歯列矯正とかは駄目ですか?」
 
「それをすると何年もかかります。三年くらいかな。それより、この状態のままで、
 
今、入れている仮歯を調節していって、本物のクラウンやブリッジに作り替えます。
 
必要に応じて他の歯も何本か手を入れ、全体の噛み合わせの辻褄が合うようにした方が
 
早いです」
 
「そうですか。以前の先生は奥歯をまず決めて、最後に前歯を削って差し歯にしたら良いと
 
仰っいましたが」
 
「良い歯を削るのはお勧めできません。出ている前歯だけを中に入れる方法もあります」
 
「そんなことが出来るのですか。安心しました」
 
「あなた外見のことばかり言いますよね」
 
「・・・・・・」
 
 前歯のことは外見上もだが、朗読のためにも気になっている。前歯が上下きちんと噛み合
 
いなければ正確な発音はできない。人に見られる職業では見た目も大事だが、きちんと
 
発音するためにも、アナウンサーなどは歯列、特に前歯を綺麗に整えているようだ。
 
 七軒目の歯医者に「普通、女の人なら前歯から治して欲しいと言うよな」と言われた。
 
K歯科医は奥歯が出来たら、その後で前歯を差し歯にすれば良いと説明してくれた。
 
前の歯科医は六十過ぎの年寄りだ。今度の歯科医は三十歳前後と若い。そんな人から見る
 
と、おばさんが“アホ”か、という感じなのだろう。あんな言われ方をすると堪える。
 
以後、前歯のことは言わないでおこう。
 
「どのくらいで治療は終わるのでしょうか」
 
「半年かも知れないし、一年以上、もっとかかるかも知れません。あなた次第です」
 
「・・・・・・」
                                                                
 生け花のお稽古帰りだった。
 
「ねえ、変なこと聞くけど、以前は、そんな出っ歯と違いましたよね」
 
「もちろん違うわよ。歯医者でトラブッてから」
 
「そうですよね。なんか急に変わって、あれって思ってました」
 
「今の歯科医は、それを解ってくれなくって・・・・・・」
 
「レントゲン写真を比べるとかで解らないの? でも心配しなくても大丈夫。
 
前歯は簡単に作り替えられますよ」
 
「えっ!」
 
「私の前歯二本は差し歯です。出っ歯だったので、若い頃、削って綺麗な形のを被せました」
 
「ちっとも気が付きませんでした。私も奥歯の治療が終われば、そうすれば良いですね」
 
 歯列が元に戻らないなら前歯は差し歯にするとしても、事実の認識が違っていて治療は
 
きちんと進むのだろうか。適切な歯の高さ、位置は分かるのだろうか。スプリントを付けて
 
いれば、それでけで本当に分かってくるのだろうか。
                                                        
 
 スプリントは格闘技の選手が試合のとき、口に嵌めるマウスピースに良く似ている。
 
マウスピースは柔らかいが、スプリントは堅いプラスティックで出来ている。これを一日に
 
二、三時間から始めて徐々に長く、慣れれば出来る限り長時間嵌めるのがらしい。眠る
 
ときはもちろん、食事のときも付けて食べられるのなら、そのままでと主治医は言う。
 
 顎関節症の友人は言った。
 
「あんなの気持ち悪くて、眠る間だけでも無理だったわ」
 
「だけど、これを付けていれば早く治るのだったら我慢しないと。貰った日から、殆ど一日中
 
付けてる。どうしても気持ち悪くて、もう我慢できないという瞬間まで頑張ってるけど」
 
 豪語したものの、不快感に勝てず、日に何度も外したり付けたりを繰り返した。
 
「忍耐強いと自負してたけど、食事のときも付けたままは二カ月でギブアップ。
 
噛む奥歯がないけど、前歯で柔らかいものを食べてる方がましやわ」
 
「そんなん、あったりまえや。私の言った通りでしょう」
 
 スプリントを付けたまま食事をすると、スプリントと上顎の間に食べ物が入り込んで
 
気持ち悪い。上の歯全体に被さった板状のプラスティックのスプリントと、下の歯で噛む
 
ことになる。食感も味もあったものではない。食べ終わると洗面台へ直行、スプリントを外し、
 
スプリントと上顎の間に挟まっている食べ物を吐き出す。
 
 スプリントを付けると異物感もあり、不快感はかなりのものだった。
 
 外すと異物感はなくなり、解放されたようで、すっきりと気持ちが良い。しかし、仮歯が少し
 
でも低くなると、歯が低すぎる感じが強くなり、口が怠いような、嫌な感じなのだ。無意識に
 
上下の歯の間に舌を挟んで休ませてしまう。唇を閉じても違和感があって落ち着かない。
 
絶えず舌で唇を嘗める。
 
 スプリントを付けるとそれがなくなる。噛み合わせも安定して楽になる。上下の歯をどう
 
噛み合わせようかという迷いがなくなる。顎の痛みもなくなる。左顎下の筋肉の緊張も緩む。
 
 それと、あの五軒目の歯医者の治療ミス以来、上向きで眠るとボコボコッという音ととも
 
夜中に何度か目を覚ましていた。舌が喉の奥に落ち込み息が詰まるからだそうだ。そうなら
 
ないように、なるべく横向きで眠るようにしていた。スプリントを付けて寝ると、舌が落ち込ま
 
なくなった
 
 付けたとき、外したときの快、不快、長所、短所。そのバランスを巧く取って使いこなそう。
 
自分に言い聞かせた。
                                               つづく
 

 

 

 

 

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歯科治療8年の苦労ばなし  31 への18件のフィードバック

  1. 乙女 より:

    歯は簡単に動くと聞いていたけど・・・女性じゃなくても見た目は気になりますし、外見は大事だと思うけどなぁ~舌が喉の奥に落ち込む感覚はチョット想像できなくてごめんなさい。色々あって何だか小説の中の話と勘違いしそうです。

  2. booo より:

    歯の噛み合わせが悪いと内蔵とかにも悪影響するっていいますよね。「半年かも知れないし、一年以上、もっとかかるかも知れません。あなた次第です」こういう一言も、もうちょっと言い方ってないものかな、、、って思う。まるで治療が長引いても自分たちの責任じゃないって言ってるように聞こえますよね。。。こういうちょっとした配慮もプロフェッショナルであってほしいですよね。。。

  3. じばこ より:

    歯は動くから、矯正歯科があるのですよね~変な歯医者ですね?(-。ー;)┌.。o0O??もう~この時期になると、白い花さんも歯医者のいいかげんさを身に沁みておられる頃だから、簡単には、うなずけませんよね?先日、歌手の坂本スミ子さんがTVに出ていて、映画「楢山節考」に出た時、前歯を抜いたと言われていたけど、歯を根本から切ったので、今でも、私の歯です。。。と言ってました。

  4. 洋子 より:

    スプリントをつけての生活・・・経験がないので想像もつきませんが読ませていただいていると、特に食事などは味どころではないような感じですね・・・口の中の不快感、私のような食いしん坊には我慢できそうにありません(+_+)

  5. omi より:

    虫歯治療に行って、失敗しました。。。やけに削られると思っていましたが、健康な歯にアナが小さな穴があいてしまいました。削られる時、痛くて痛くて、「もうこの辺で、今日は勘弁してください」と言って、帰ったのですが、その後、治療に当たった若い歯科技師が、院長に呼ばれて、何か言われていました。「これは、何かあったな。。。」と思ったのですが、残念な事に、穴が。。。痛みはないのですが、どうしたことか。。。。思案中です。

  6. 白い花 より:

    昔の 乙女の部屋さんその場その場で、それぞれの歯科医の言うことが違うのですよね。その時都合の良いように説明されている気がしました。舌が喉の奥に落ちる感じは、私も眠っている間なので良く分からないし、ゴボゴボッという音がどうしてするのかも良く分からないのですが、舌が喉をふさぐので、息が苦しくなって、目が覚めると言えばいいのでしょうか。

  7. 白い花 より:

    boooさんそう思うでしょう。仕方がないのですが、長生きはしないなあと思ってしまいます。柔らかいものばかりを食べるので、口の周りの筋肉が退化するようにも思います。それと体重を落とさないように、カロリー補給のために、柔らかい甘いプリントかシュークリームとかをついつい食べてしまいます。食生活が乱れます。野菜が食べにくいのでジュースで補っているのですが、やっぱりこれでは駄目なようです。そのせいか、血液検査で糖尿が出ていたりとか、去年の暮れは血液検査で10項目がペケでした。少し気をつけて、1月にもう一度検査したのですが、かなり良くなっていました。きちんと食事をしないとと反省しています。また来月も検査します。肝臓も引っかかりました。来月エコーします。これは年のせいかもしれませんが。

  8. 白い花 より:

    U-・-U 爺婆仔さんそうなんですよね。だんだん、すれて?素直に信じられなくなってきます。歯医者さんも扱いにくい患者だと思います・・・役者さんは大変な職業ですね。健康な歯まで削ってしまうのですか。根っこを残して上の部分を削られたのですね。根っこが残っていて良かったです。確かにまだご自分の歯ですよね。

  9. 白い花 より:

    * 洋子さん私も我慢できません。口の中って指の先よりも敏感なところでしょう。このストレス、大変なものがありますよ。入れ歯のお年寄りなどは、本当に大変なのだなあと思いました。家に帰るとすぐに入れ歯を外す方も多いらしいですが、無理のないことだと痛感しました。なんでも健康ということは素晴らしいことだとつくづく思います。

  10. 白い花 より:

    omiさん大変なことになったのですね。削った方は歯科医ではなく技工士さんですか?とにかく痛いというのは下手な証拠ですよね。大学病院の歯周病科の歯科医(私はこの先生は信頼しています)が説明してくださったのですが、痛いというのは健康な神経のあるところを削っているということで、麻酔をすると痛いのが分からないので、削ってはいけないところを削ってしまうという欠点もあると仰っていました。虫歯などで削っても良いような所は、痛くないのだそうです。穴が開いてしまったのはもとには戻らないですし、残念です! 悔しいですよね。どれくらいの大きさなのか分かりませんが、プラスティックかなにか詰めて貰うしかないですか?

  11. Jasmine より:

    歯は動くらしいですね。私の母が、ブリッジを(不快感から)付けたり外したりしていたら、歯が隙間のある方へ少し動いてしまったそうです。また、ブリッジを外すと当然上下にも隙間が出来ますが、その隙間に上の歯が伸びてきてしまったそうです。だって生きているんだから当然といえばそうですよね。前歯だって、美観的にも発音的にも大事なのに。そんな言い方ないなぁと思いました。スプリントは主人が作ったことがありますが、あっという間にギブアップでした。本当に大変な思いをされていると思います。ホント・・・歯医者に行きたくなくなってしまいますよね><

  12. 白い花 より:

    そうなんですよね。歯は簡単に動くと、他の歯科医からは聞いていました。その後も、歯は動き続けていましたが、なかなか信じて頂けませんでした。その場その場で都合の良いように、むりやり説明をこじつけてしているように感じてしまいます。本当に早く終わって欲しいです。もう9年目になってしまいました。

  13. ひだまり☆☆ニコニコ より:

    白い花さん、おはようございます^^(*^o^*)オ (*^O^*)ハ (*^。^*)ヨー!! いつも遅くなってごめんなさい(^^;白い花さんの日記やみなさんへのコメントの返信を読み、長い間とっても辛い治療をされてきたことが伝わってきました。半年かも知れないし、一年以上、もっとかかるかも、、、先の見えない不透明な言い方、、、それにあなた次第って、、、、まるで白い花さんがいけないことをしてるみたいな言い方ですよね。容易な治療ではないかもしれませんが、患者さんに不安を与えるような言い方はいけないですよね。「時間はかかるかもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう!」みたいな患者さんを励ます言葉も大切ですよねっ。ひだまり、口の中に口内炎のような小さなおできができた時、たったひとつでも気になって、何度も鏡を見たり、うがいをしたりで大変でした。白い花さんに合わないものが口の中にある時の違和感、想像しただけでお辛い気持ち、よくわかりますよ(><)一日も早く辛い治療が終わることを願っています。

  14. hulala より:

    こんばんは舌が寝ていて落ち込むなんて、大変なことですね。寝るということは一番リラックスする時なのに心配しながらでは寝ることもできませんね。つらかったでしょうね。

  15. Chi より:

    ちゃんと眠れていますか? 口のトラブルって本当に辛いですよね。いつ読んでも歯医者腹立つね!!

  16. 白い花 より:

    ひだまりさん遅いなんてとんでも無い。いつも丁寧なコメント有り難うございます。私の歯は難しい状態なので、先生も見通しが付かないのだと思うのですが、言い方がなんか冷たく感じてしまいます。結局、名医というのは、治らないような病気や怪我でお手上げでも、上手に患者を納得させることが出来る方なのだろうと、最近、痛感します。それには経験もいるでしょうが、もともとの人柄もあるように思います。

  17. 白い花 より:

    hulalaさん無呼吸症候群の方の症状と同じようなものなのですが、色々なるものだなあと、自分のことながら呆れてしまいます。

  18. 白い花 より:

    K Chiekoさん夫は、無呼吸症候群になっているから、お昼ボーッとしていると言います。私は、ボーッとしていないで、頑張っているつもりなのですが・・・

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