今日の写真も、またまた韓国の花の続きです。代わり映えしなくて申し訳ないです。歯は、次に通う歯科医を探しています。なかなか難しいです。昨日、公の歯科治療相談のようなところへ行ってきたのですが、やっぱり開業医にはこの治療は無理だから、大学病院へ行った方が良いと言われました。今回は、第十六章 大学付属歯科病院のつづきで ” 無口な主治医”からです。
「歯科巡歴の記ー蟻地獄に落ちた」
第十六章 大学付属歯科病院
七 無口な主治医
「コンニチワ。如何ですか」若い主治医は、いつも生真面目な硬い顔で言う。ニコリともしない。隣の治療台で治療をする同僚の歯科医とは笑いながら冗談を飛ばす。それって逆じゃないの。いつも思った。しかし、出来ることは色々試し、努力はしてくれたようだ。痛い二本の歯のレントゲン写真、パノラマのレントゲン写真、MRIの撮影。噛み合わせの検査、発音検査もした。この検査器械はこの病院で初めて見た。それと、スプリントを嵌め、一カ月に一度の調整。左右奥歯のプラスティックの仮歯の調整。左下は三本続きのブリッジの仮歯、右下は歯一本の仮歯だ。仮歯が巧く合わないと調子が悪い。やり直してもらうにも、往復六時間の通院。つい自分で削る。それにもブツブツ言いながら耐えてくれた。歯科医でも他人の歯というのは分かり辛いものらしい。少しのところが、なかなか合わない。痒いところに手が届かないと言おうか。自分で掻きたくなる。百円ショップで買ったヤスリが重宝した。何度も仮歯が壊れたり外れたりして、一カ月に一回の診察では間に合わない。救急外来へ行く。そんなとき救急当番の歯科医ではなく、たいてい主治医が診てくれた。「外れたのを付けるだけの時は、近くの歯医者ではいけませんか」「見せて欲しいので、遠くて大変でしょうが、ここまで来て下さい」セメントで付け直すだけなら、近くの開業医でしてもらうと助かる。しかし、そうもいかないようだ。どうして仮歯が外れたのか壊れたのかを把握して、きちんと治してあげたいということだろうと理解した。親切でしてくれたのだが、あまり有難くないこともあった。「友人から、歯周病を二酸化炭素のレーザーで治療したと聞きましたが、そんなことができるのですか?」「ああ、できますよ。保険が効かないから治療費は高いか只かです。開業医へ行くと高いので、僕がしてあげます。料金はいいです」痛い。ちょっとの痛さではない。耐えられるところまでレーザーの強度を何度か弱くしてもらった。それでもかなり痛い。一時間以上かかった。その後二週間、歯茎が火傷したみたいに真っ赤になってヒリヒリ痛んだ。こんなきついのだと、町の開業医だったら患者が来なくなるのでは。結局、歯周病は治らなかった。モルモットになったような気がした。やっぱり大学病院だ。その後、同じ病院の歯周病専門の歯科医が言った。「右下の歯全部、歯茎の際のあたりが、なぜかザラザラですね。これだと、食べ滓などが付着して、そこに細菌が繁殖して良くありません。磨いてザラザラを取ります」スプリントを初めて付けた日、主治医が研修医に説明した。「ちょっと、左上が合ってなくて、ガタガタしているけどな」スプリントの左上が上顎にピッタリ付かずに隙間が空いていた。無理に左をぴったり合わせると、右側が上顎から浮いて隙間ができる。どちらにしろガタガタと不安定だ。顎から浮いた側で歯を強く引っ張るように感じる。こんなで良いのだろうか。なぜか、一年後には両側ともピッタリ合うようになった。スプリントを付けて一カ月、上下左右の犬歯や、その横の奥歯に痛みを感じ始めた。犬歯や奥歯は、ほんの少し外向きに生えていた。それが閉じて垂直になってきたのだ。ついに屹立したというほどになった。「スプリントで歯が動くなんて、そんなことは絶対にありません」主治医は断言した。普通の健康な歯であればスプリントごときで影響がないのかも知れない。しかし、私の歯列は、五軒目の歯医者で大きすぎる仮歯を嵌めたとき急激に動き、その後も少しずつ動いている。 隣の歯とお互いにもたれ合って全体としてバランスを取っていた歯列が、どこかでバランスを崩して隊列が乱れれば、辻褄があう安定するところまで動こうとするのは理にかなっている。私の歯は動き易い状態だったのでは。素人には、そう思える。今さら言っても後の祭だ。が、納得がいかない。歯医者通い二年半以上、毎日、観察している自分の歯だ。動いたことに確信がある。比べる資料があれば一目瞭然の筈だ。そうだ! 初診の頃に取った五つの歯型がある!この病院へ来るまでに動いたことを証明する歯型を手に入れることは、出来なかったが、今度は大丈夫だ。「五つ歯型を取りましたよね。それと比べて下さい。それなら判るのではないですか」「五つとも持って来てくれるか」主治医は助手に言った。助手はなかなか帰ってこない。主治医が後を追う。「見つからないので今日は無理ですが、次回までに探しておきます」一カ月後、見つからなかったのか、主治医はなにも言わない。さらにその一カ月後、また何も言い出さない。「先生、歯型はどうなりました」「すみません。見つからないのです。来月までには、必ず探しておきますから」行くたび、今探していると言う。こちらが尋ねなければ知らん顔だ。季節は早春から真夏になっていた。「捨てたみたいで、見あたりません」なんと、ずさんな!天下の大学病院で、しかも一つではなく、五つもすべて捨てたとは。どういうことだ。どう理解すればいいのか。小さな医院も大きな病院も、所詮、一つ穴の狢か。今後の為に、もう一度、型を取り直してもらった。しかし、スプリントを嵌める前に取った型は、もうない。比べることはできなくなった。歯型は五つとも行方不明のまま、歯は屹立した状態のまま、治療が進行した。
この前、内科でレントゲン撮ってパソコン画面で説明というところで画像あやまって削除されレントゲン撮りなおした、関係ないけど、多分同一人物の書類捨てたんじゃ保存期間すぎたと思って年代見間違いはありそう。
こんにちわ僕も思えば、学生時代に不慮?の事故で差し歯になった前歯3本。最初の数回(確か4~5回)は、すぐ取れたり、欠けたり、隙間が大きかったりで結局直近の歯医者さんの差し歯が一番持ったような。(6年)あたりはずれがあるんでしょうね。所詮人間の所業なんで。
往復6時間なんて、私が住んでいる田舎から~東京の病院まで行ける時間です。体調悪く、通院しているのに、、、カルテを見て、どの位苦労しながら通っているかを理解して欲しいですよね。白い花さんが、勉強され、最新の歯の治療法を分かっているのに、先生だけ恵まれなくて、気の毒過ぎます!どうしようもないのですね。歯型を出さない「おとぼけ振り」・・・これで、大病院なんて~言葉がありません(ノд-。)
猫 パンチさん私も、たまたま無くしたのかなあと思っていたのですが、そうでもないようです。管理体制が、根本的にずさんなようです。悪意があって隠しているとかそう言うのではなくって。このあと、MRIの写真もなくしたとか、で、それは探してくれて1カ月後に見つかりました。さらに、1年後、取り直した型もまたないとか、その代わり以前になくした5つの型のうちの1つが出てきたり、去年も、預かっていただいていた私の所有物(預けるとき私が持っていると言ったが、預かっておくと言うので、なくさないで下さいねと念を押したのに)もなくなったというありさまです。その時の歯科医の言葉が、「あんなゴチャゴチャの倉庫、探すのは無理です。見てきたら分かるわ。見つかるわけがない」でした。あんまりだから、絶対に探して欲しいと詰め寄りました。すると1カ月後に出てきました。助手の女医さんが、倉庫を必死で探したそうです。
ガオゾンさんそうですよね。所詮人のなせることですからね。でも、最近つくづく思うのですが、人にもよりけりで、個人差って凄いですよね。上手な人と下手な人の差って。特に外科的な腕の差は、見過ごせないくらいありますよね。良い先生に当たれば、本当にラッキー! 幸運です。なかなかそんな人には当たらないようですが。
U-・-U 爺婆仔さん歯型をなくしたのは本当だと思います。とぼけて出さないとかではないようです。あんな大きな病院なのに、管理体制がずさんなのです。もう6年以上通院していますが、ずーっとあのままのずさんな状態が続いているようです。何とかならないのでしょうか。呆れています。