今日の写真は野原の草です。今日は雨ですが、写真を撮った日は春の光を反射して眩しいばかりでした。歯の方は、大学病院の前の主治医(教授の次に主治医になった方)が引き受けてくれることになりました。「私からすれば、こちらでは治らないからと他へ行って、また来られても治す自信がありませんが、患者さんの立場になってみれば、他に行くところはないし、ここに来るしかないと思います」 と仰られ、もう一度やってみて、駄目だったら噛み合わせにもっと詳しい専門の人を紹介すると。初めての方では、今までの経過を理解して頂くのに時間がかかると思い、私がこのようにとお願いしました。2時から4時過ぎまで話をして、次回からの治療内容を決めました。詳しいことは、またブログの記事の続きでお話します。本音の親身になった話をしてくださたので、ホッとしてどっと疲れが出ました。今回は、まだ大学病院の続きで、十六章の ”13 教授に治療方針を聞く” です。
「歯科巡歴の記ー蟻地獄に落ちた」
第十六章 大学付属歯科病院十三 教授に治療方針を聞く教授に直接、治療方針を聞きたい。予約の日が来た。聞きたいこと一枚と、今までの経過十枚のレポートを持参する。若い主治医も現れた。私の座る診察台の後ろで緊張して立っていた。二人で教授を待つ。驚いたことに、若い主治医もワープロ打ちの二枚綴りのレポートを手に持っていた。カルテがあるのにどうしてだろう。教授は思ったより若い。五十歳過ぎに見えた。陽性の明るいキャラクターで、患者の扱いに手慣れた話し上手な人だった。まず、四年前にさかのぼって、最初から今までの経過を尋ねてくれた。最期まで全部話すのだろうか。かなり時間がかかる。どこまで話そう。しかし、私の話を制止するつもりはないようだ。話を最期まで聞いてから説明を始めた。「そんなに、たらい回しにされたのでは、医者に対する不信感と、不安感で、本来の痛み以上に痛みを感じ、症状はますます悪くなり、治り難くなりますよね。不安感がなくなれば症状は軽くなるでしょう。そうしたら、今の状態のままで噛み合せるようにしても、痛みは感じないでしょう。その方法だと、触る歯の数が少なく一番簡単です。歯が低くて我慢できないのなら、スプリントを着ければ良いでしょう。スプリントは生涯付けても、眼鏡のようなものだと思えば良いのです」教授が言うように、不信感も不安感も確かにある。しかし、それをなくすには、どうすれば良いのだろう。教授の言う今の状態とは、顔を正面から見ると下顎が左にずれて、奥歯が以前より低い状態のことだ。今の若い主治医が1年以上もかかって見つけた噛み合わせの位置とは違う。その状態で上下の歯を噛み合わせようとすると、左上半身の筋肉に緊張が拡がって、痛くて我慢できなくなる。前歯六本も下唇に当たって痛い。その内の一本は歯の角があたるので唇から出血する。歯列も歪で噛み合わせがガタガタだ。当然、外見も悪い。更に、奥歯が低いと顎がひしゃげて、顔がペッチャンコの老人顔になる。教授の説明が続いた。「人は歯の左右の位置に対しては柔軟性がないのですが、高さに対しては柔軟性があって低くなってもすぐ馴れます。実際、お年寄りが入れ歯を作るとき、老人顔になるのを嫌って高めに作る人もいます。すぐ馴れて支障がありません。奥歯が低くて前歯が高すぎるのなら前歯を削ればいいでしょう」ぜんぜん納得がいかない。奥歯は歯医者に削られ低くなった。削られずに残った前歯が高すぎるから、これを削れば奥歯の高さと辻褄が合うようになるというのは、なんとしてもおかしな話だ。奥歯が以前のように高ければ、前歯も唇に当たらない。筋肉も緊張しない、顎の周辺の痛みも消える、喉の締め付けられるような苦しさも軽くなるのではないか。素人の私には、そう思える。それに、歯を低くすると、口の中が狭くなり、舌がのびのびと動かず、発音もしにくくなり、音が不明瞭になる。分かり切ったことではないか。最終的に奥歯は六本から九本を義歯にしたり被せたりしなければならない。そのとき高さは、いくらでも調整できる。前歯を削るより、奥歯を以前のように高さくした方が、よほど合理的ではないか。それと、下顎は以前から少し左にずれていたかもしれないが、たいしたことはなかった。以前の開業医の歯医者が奥歯を削ったり、大きすぎる仮歯を嵌めて歯列が歪んだりしたために、いっそう左にずれてしまったのだ。歯が左右の位置の変化に柔軟性がないのなら、左にずれ過ぎたままで固定するのは論理矛盾している。ずれ過ぎた今の状態で痛みを感じるのは道理にあっているではないか。それに、歯を高くして大丈夫でも、それは低くしても大丈夫と言うことにはならない。まして老人顔になるのを嫌って、わざわざ歯を高く作る人がいるというのに、どうして低くして老人顔にならなければならないのだろう。ここまで拗れ、この病院に来てからも既に一年以上が過ぎた。どうして若い主治医が、こんなに手古摺っているのか。現在、前歯だけが高すぎるのは、どうしてなのか。もう一度よく考えて欲しい。また同じ状態にならないかという恐怖が拭いきれないのは確かだ。大き過ぎる仮歯を嵌めていたときの、痛さと苦しさがトラウマになって、痛みを何倍にも感じているのかも知れない。しかし、不安感を無くすのは容易なことではないだろうし、無意識に筋肉や痛覚が反応するのをどうすれば止めることができるのだろう。出来るのなら、まずその方法を教えて欲しい。筋肉が緊張して痛くなるような仮歯とは違う形の仮歯や、痛さを感じない歯の位置を探した方が、近道なのでは。その痛くない状態、以前の歯の状態、噛み合わせて私がちょうど良いと感じる状態、この三つの状態は同じように思うのだ。歯が動く前に作った歯型を借りることができず、比較できないのが、本当に口惜しい。思わず涙ぐんでしまった。「私は頑固な性格ですから、不安感を取り除くことは難しいと思います。まず私の納得する方法を試して頂けませんか。それで駄目なら、そちらの仰る方法にして下さい」教授は同意してくれた。患者が納得していないのに無理にはできないと思ったのだろう。
「これからは私が担当しましょうか?」精神的なケアーも必要というのであれば、年の功で、教授の方が良い。しかし、若い主治医には一年以上の蓄積がある。私の歯の状態をよく知ってくれている。引き継ぎをしてくれたとしても、細かい事までは難しい。またゼロからの出発になるかもしれない。どちらが良いのだろう。判断しかねた。それに、教授の後に立つ若い主治医が、こちらをじっと見ている。「お二人で相談してください。お任せします」若い主治医が継続することになった。なにかあれば、いつでも教授のところに寄ってくれれば良いと言う。「なんで、そんなこと言うたん? そら、教授に替わってもらえば良かったのに」「けど、今の主治医は私の歯の状態を良く知ってくれてるし。それに教授に替わって、もし、あかんかったら、もう上がないやろ。次に行くとこがないやん。教授の後ろに立ってたし・・・」「そうやな」「ここが駄目でも、まだ他にあるという方が安心やと思えへん?」「そうか」「結局、自分では判れへんから、そちらで決めて下さいって言ったんよ」「それで今の主治医のままになったんや」我にもなく、あなた任せの選択だが、迷いもなくなり落ち着いていた。治療方針が同じなら、とりあえず今の主治医の技術で出来るところまでしてもらおう。ところが、一週間ほどして、病院から電話が入った。「やっぱり教授が担当します。予約を取り直して下さい」「はい・・・」
あれ?教授になったんですね。親身にこちらの要求を聞いてくれてるようには見えるのですが、どうなんでしょうね。白い花さんの歯の高さや発音、顔の形のお話を聞いていると、何気なく使っている歯ですが、ありがたいものですね。
はじめまして。文章読み終えて思ったのはやはり”歯が命”ですね!昔の歯磨き粉のCM台詞ですが・・
歳の功で老教授の方がいいかも。
こんばんは大変ですね~・・・・。
結局は教授が担当する事になったんですね。話を最後までキチンと聞いてくれて良い先生のような気がするけど・・・今度こそ上手くいきますように。
こんばんは~先生同士で話し合った結果なんでしょうね。どこが痛くても嫌だけど気持ちの伝わらない歯痒さってありますね。
最後はあちら側から変更されたのですね。読みながら自分の歯列のガタガタの部分が気になってしまいました・・・歯並びや歯の高さって本当に色々な影響があるものなのですね。
担当医が変わるたび、気力もヘトヘトになりますね。今現在の進行状況は、、、4月から_この教授の後に担当した先生になるのですね?もっと、詳しい専門の人がいるなら、紹介してくれたらいいのに…..38は、一生懸命さは分かるけど、研究モデルにされているような不信感が残ったんじゃないですか?お友達が真剣に聴いてくれているので、話しの内容にもホッします♪ひとりひとりに返事はいいですよ~金曜日楽しみ(ゴメンナサイ!)にしています。。。
あらら、・・・。って私も持病があって16年間お世話になった主治医が独立することになり設備の整った病院に転院するはめになりました、幸いにも院長が同じ大学の出身で同じ年に卒業された方(実年齢は院長の方が2歳上)でしたので前もっていろいろ話をさせていただき自分なりに納得したうえで通院しています。すべての資料は前の主治医から転送されていました。やはり納得する、もしくは納得できる医師に巡り合うのが一番ですね。
もしかしたら失礼な表現だったらごめんなさい。白い花さんの歯は、まったく技術もない大工が家を建てようとしてこっちが合わないから、あっちをもう少しカンナで削るか・・・ということを繰り返して、気がついたらどうにもならなくなって本来の図面通りの家の形じゃなくなって、あちこちに隙間が出来てる状態だと思います。ただ、家なら最初から立て直せばいいけど、人間の歯はそういうわけにはいかない。。。それを誰よりも一番よくわかっているのは、治療してくれる先生方のはず。。。この教授が、本当に白い花さんが望んでいる治療を行ってくれることに期待したいです。
^0^ Namiさん主治医が教授になりました。なんで、Yグループのナンバー2からナンバー1をとばして、その上の教授になったのかと不思議でした。後で分かったことなのですが、ちょうどこの頃この教授が他の大学からこの大学に移って来たところで張り切っていたのと、たまたまナンバー2がこの大学の卒業生ではなく、前に教授がいた大学の歯学部の出身だったことが原因のようです。歯は色々と複雑なことに関係あるのですよね。私も初めて知りました。
斌さん俳優さんは歯が命ですよね。知っていますよ。私は、張り込んでちょっと高いのですが、あの歯磨き使っています。歯は、命まで行かなくても、大事!
猫 パンチさん老とまでは行かないのですが、50代ですから。でも、ナンバー1よりは良かったような気がします。
hulalaさん本当にどうなるのでしょうね、と自分でも思います。ところで、hulalaさんの筋肉はすっかり良くなられたのですよね。なんでも早く治すのが、一番ですよね。良かった!
昔の 乙女の部屋さん陽性の明るいいい方だと思ったのですが・・・一長一短でした。こんなこと書くと先が分かっちゃいますよね。
abendさん教授に替わりました。医者が替わると、気分転換になって良いような気もします。医者一人に患者は大勢、なかなか細かいことまで汲んでくれませんよね。
* 洋子さん歯って大事ですよね。こんなことにならなければ、何も知らずにいい加減に歯を扱っていたと思います。テレビでタレントさんをついつい観察してしまうのですが、殆どの人が歯に手を加えていますよね。歯並びが良いと美人に見えます!?
U-・-U じばこさんそうなんです。噛み合わせ専門の先生に替わって貰おうかとも思ったのですが、替わってもらった方が良かったのでしょうか?この先生の時に左側上下の歯並びをかなり変更していますので、まず、それを元に戻すか、これで良いのかの確認を本人にして貰ってからの方が良いかなと思いました。それと、この主治医はアンチ権威派で、先日も2時間も時間を取ってくれましたが、会議があっても治療を優先してくれる方なのです。腕の方は、1年足らず、前に診ていただいたのですが、良く分かりません。私の信頼している歯周科の担当医にも先日相談したのですが、そのとき、「あの先生はお上手ですよ、自分が治療してもらうのならして欲しいと思う先生です」と仰いました。それで、もう一度信じてみることに。別にそんな気はしなかったのですが、ちょっと調子が良すぎるような気はしました。友人には感謝あるのみです。同じような境遇でも、こんなに聞いてくれる友人がいるとは限らないようです。いるほうが珍しいと言われたことがあります。
Elwood mainさん普通、転院するのなら、まして医者の都合で転院するのなら次を紹介してくれるのが普通ですよね。でも、今回は、そうではなかったのです。ブログの方は、主治医が、同じ教室のYグループのナンバー2からいくつかのグループを率いる教授に替わりました。だから、カルテは引き継がれます。どちらにしろ信頼できる歯科医を見つけるのは、なかなか難しいようです。
boooさんそうなんです。その通りだと思います。大学病院へ行く前に行った、3軒目と4軒目と5軒目の歯医者で歯を何本も削られてしまったのです。5軒目では、大きすぎる仮歯で全身の筋肉まで緊張して、歯全体の歯列まで上下とも歪んでしまいました。で、それを元に戻すことは不可能なので、今の状態を土台にして、なんとか辻褄の合うようにということなのですが、難しいようです。私が最初からもっと歯にかんする知識があれば、ここまではならなかったのだと悔やまれます。歯医者に任しておれば、それで良いと思っていました。
私も歯科治療中なので、白い花さんの治療経過が気になります。一対の歯の噛み合わせが、口全体に、そして精神的に影響を及ぼしてしまう・・・何か怖い話なんですが、白い花さんが教授に自分の思いをぶつけるところは、ちょっと緊張して読んでました。お友達との会話で、「主治医から教授に替わってもらえばいいのに・・・」のあと、それが現実になったときは、また最初からと思われましたか?
こんばんは☆別の先生になるたびに、期待をするのは当然だし、だからと言ってお医者さんが変わるたびに、今までの経過をお話していくのって、必要なこととわかっていても、本当に大変なことですよね。今回もあとから電話が来て、「やっぱり教授が…」って、その背景に何があったのか…そういうところも当然、患者の立場からして気になりますよね。。。
☆ ミッキー・フォールさん同じ病院の同じ教室の中の移動なので、それほど思わなかったのですが、やっぱり、”最初”というほどではないですが、新たに始まるというのが後になって分かってきました。
♪ Misaさん巧くいかなくて新しい先生に替わるのですから、今度こそとつい期待してしまいます。事情をまた説明するのは、億劫というか、やっぱり面倒です。若い歯科医がギブアップを申し出たらしいようですが、この教授はもとは広島、岡山大学にいらしたかたで、もとの主治医が広大の出身でそのつながりもあったのかなと。それと、この教授はちょうど岡大からこの大学へ転任になった直後で、張り切っていらしたこともあったような。これは後で分かったことです。
大変ですね。食べたり、おしゃべりをしたりするのに、歯は大事ですよね。なんとか、よい状態になってほしいです。
なんというか・・・とても辛いでしょう。出来ない人に継続してもらっても仕方ないので、今後に期待したいですね^^負けないでね!!
白い花さん、こんばんは~(o^-^)ヾこヾ(^o^-) ん(o^ー^)o ばo(^0^o*)ん(o^-^)ヾは遅くなってごめんなさい。とてもお疲れのようですが、もうだいじょうぶですか?歯を削ると元の状態に戻すことはできないので、先のことも考えないといけないのですねっ。何でもバランスが大切だけど、歯のバランスは自分ではわかり難いことも多いですよねっ。奥歯と前歯、歯の左右や噛み合わせも全て均衡を保たないと、どこかに無理がきてしまうのですよねっ。お医者さまが替わるたびに、とても辛い想いをされているので、今度こそ上手くいくといいですねっ。
たんぽぽさん食べるのにも、話すにも、大事だし、それに体の平衡を取るのにも関係していているそうです。噛み合わせが狂うと、顎関節が歪んで、顎関節症になって苦労します。
K Chiekoさんもう9年目ですので、なんか諦めが付いたというか、年も52歳だったのが・・・歳になって、独身だった息子達が結婚して、4人目の孫がもうすぐ生まれますし・・・18歳だった娘が28歳になって、結婚しますし・・・一病息災です。
☆ ひだまり☆☆ニコニコさん次の歯科医が決まったので、安心してどっと疲れが出たようです。今は、なんとか落ち着きました。歯のバランスが崩れたり、異常があると、不思議というか当然というか、自分で感じますよ。口の中は体の中で一番敏感なところなので、砂粒一粒でも、髪の毛一本でも、たいていの人は分かりますからね。歯は紙一枚の高さでも高いと、高すぎると感じるのですよ。体の部品は、本当に良くできていると感心しますよね。それに、それぞれの部品がバランスを取って全体を作っているというか。