歯科治療8年の苦労ばなし  40

 
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 今日の写真は、近所の木蓮の並木道です。 白(白木蓮)、ピンク(さらさ木蓮)、
 
赤紫(紫木蓮)の花の木が混ざっていて、白木蓮が見頃でした。車が通るので隙を見て
 
道路の真ん中で写真を撮るのは、こわごわでした。で、イマイチの写真です・・・
 
 歯の方は、予約は4月だし、自分で出来ることでもと、口周りの筋肉トレーニングに
 
励んでいます。筋肉をもっと鍛えたほうが、噛み合わせが安定するような気がします。
 
今回から、第十七章 ”教授が主治医” に入ります。
                                  
 
 
 
      「歯科巡歴の記ー蟻地獄に落ちた」
 
 
  第十七章  教授が主治医
 
 
          一  新しい主治医
 
 
 
 結局、ナンバー2がギブアップを申し出たようだ。ナンバー1を飛び越え、その上の教授が
 
主治医になった。
 
 この歯科病院の補綴科では、六人構成のグループが患者を担当して、患者の状態に応じ、
 
そのうちの一人が主治医になる。救急治療が必要なとき、主治医の都合が悪いときなどは
 
グループの他のメンバーが対応する。補綴科のこの教室には、幾つかのグループがあって、
 
そのグループを束ねたトップに教授がいた。
 
 私の場合、最初はYグループのナンバー3が主治医になりそうだったが、一度の診察だけ
 
でナンバー2替わった。もしナンバー2にも無理ならナンバー1に替わるはずなのだが、
 
教授が主治医になったのだ
                              
 
 裁判も諦め、自力で何とか乗り切ると兜の緒を締め直したつもりだったが、精神的
 
ギリギリの状態だこんな時期に年長の主治医に交替したのは、私のためにはむしろプラス
 
だったのだろう
 
 以前の三十歳前後の若いナンバー2よりは、今度の五十歳代の歯科医は精神的にも頼り
 
なるかも知れない。知人の心理学者が言ったように、この歯科医にすべてを預けよう。
 
心の状態打ち明けた。
 
 私の精神状態を考慮に入れてくれたようだ。新しい主治医は、最初の頃は診察時間
 
二時間も取ってくれた。
                                                                                              
 新しい主治医の最初の治療の日が来た。
 
 さっそく、スプリントを新しく作り直すことになり、その型取りをする。
 
 前の主治医の一年以上の治療結果は受け継がれないのか、また何もかもが初めからの
 
スタートになるのか。予想していたとは言え、うんざりだ
 
 だが、スプリントは、新しくしてもらうほうが好都合だった。
 
 というのは、前の主治医が担当の最後頃、スプリントの調整をナンバー3に任せたことが
 
ある。指示が適切でなかったのか、ナンバー3が治療の経緯を知らなかったのか、ばっさり
 
低く削ってしまったのだ。それまでは、スプリントは高いめに調整されていた。もとの高さ
 
してから新しい主治医に引き継いで欲しいと頼んだが、聞き入れてもらえなかった。
 
                                         
 
 他にも不都合に思っていたことがある。
 
 去年の夏、前の主治医がスプリントだけで調整する方が良いと言って、仮歯を低く削り、
 
スプリントを嵌めなければ左右奥の仮歯が上下噛み合わない状態にしていた。ますます食べ
 
られるものが制限される。
 
 上下の奥歯が低いと、食べ物を口に入れた直後の噛み初めは良いのだが、噛み砕いて
 
食べ物が小さくなってくると、顎関節が痛くなる。上下の歯が届かないのに届かせようとし
 
深く噛み込んで、顎関節に力がより多くかかるためらしい。
 
 しかし、歯の抜けたお年寄りで、入れ歯を入れず平気で食事をしている人もいる。歯茎で
 
噛んでいるという人もいる。疑問に思った。
 
 その辺の本を読みちらして思い当たった。
 
 歳をとると共に、顎関節の骨が摩耗して上下の関節骨のかみ合わせが低くなる。歯のな
 
噛み合わせの低い状態でも、顎関節の状態とバランスが取れてちょうど良いのだろうか。
 
歯も関節の骨も少しずつ老化して辻褄が合うように、自然は巧くできているのかも知れない。
 
ところが、顎関節の連結が甘くなると、顎関節は外れやすくなるようだ。八十歳をすぎた私の
 
母は、何度か顎関節が外れたことがある。巻寿司などを食べるときに大きな口を開け
 
頬張ってはいけないと、歯科医に注意を受けた。
                                   
 
 奥歯を無理に使うと顎関節が痛い。顎関節まで悪くしてはいけない。
 
 しかし、噛まないと咬合筋は退化する。頭脳にも良くないと聞く。なんとか歯を使った方
 
良いのかと、出来る限り前歯で噛んでいた。が、それは良くないらしい。後になって歯周科の
 
歯科医に注意された。前歯は奥歯のような噛み潰すための構造になっていない。歯茎から上
 
の形だけではなく、根の形も違う。奥歯のように使っていると、前歯の根はグラグラになり、
 
倒れたり、ついには抜けてしまうというのだ
 
 食事が、いっそうままならない。
 
 柔らかいものばかり食べているとストレスが溜まる。堅いものを無性に噛みたくなる。
 
診察日の前日は、柔らかいお煎餅をバリバリと奥歯で噛む。後は、ままよ。気持ちが良い。
 
顎が痛くなっても、奥歯の仮歯が壊れても、明日なんとかしてもらえるだろう。そんなことを
 
繰り返していた。
                              
 
 それで、治療の最後に思い切って新しい主治医に頼んでみた。 
 
「スプリントを外した状態でも、右下の仮歯、左下のブリッジの仮歯が、それぞれ上の歯と
 
噛み合うように、仮歯を高くして頂けないのでしょうか。
 
そうしたら、もう少し形のあるものが食べられると思うのですが」
 
「今まで、そうしていなかったのですか。普通そうしますよ」
 
 いとも簡単に仮歯を高くしてくれた。
 
 左側は歯の痛さが消えないので使えないが、右下の第一大臼歯の仮歯で食べ物が噛める
 
ようになった。
 
 ちょうど五月の節句の頃だった。あっちの店の味は、こっちの店の味はと、柏餅を二十個
 
単位で何度も買った。シュークリームや柔らくてカロリーのありそうなものを思いっきり
 
食べた。脂肪太りでもなんでも良いから太りたかった。七キロ減っていた体重が、一カ月で
 
五キロ増えた。 
 
 
 
 それに、スプリントを付けていないときでも、高くなった奥の仮歯が支えてくれるので、
 
顎関節が落ちる心配も小さくなった。気持ちが悪いのを我慢して、二十四時間ずっと
 
スプリントを付け続けなくても、時には外して休憩できるのだ。
 
 顎関節が落ちる」 と歯科医は表現する。なぜ奥歯が低くなると顎関節が落ちるのか、
 
私は未だにそのメカニズムを正確に理解できていない。
 
 初めは下顎が落ちるのかと思っていたが、最近は逆に下顎がより上に上がることを、
 
言い換えると、上顎が深く下顎に被さることを、相対的に上顎が落ちたようになることを 
 
”落ちる” と表現しているのかと思い始めた。あるいは、その両方のケースがあるのかも
 
知れない。 
 
 とにかく、顎関節は落ちる。顎関節が痛くなる。
 
 診察時間に余裕のあるとき歯科医に聞いてみたいと思うが、なかなかチャンスがない。
 
                                 
 
 もう四年以上、柔らかい物や流動食のような、あまり噛まずに飲み込めるようなものばかり
 
を食べている。長いあいだ咬合筋をほとんど使わないせいか、両頬が痩けた。近頃は、話を
 
するとき下顎をぐっと下に引かないと、きちんと発音もできない。
 
「上手く発音できないのは、口まわりの筋肉が落ちたからです」 
 
 新しい主治医が教えてくれた。
 
 顔面の筋肉トレーニングに励む。自宅では勿論、プラットホームでも、道を歩いている時も。
 
誰かが見たら滑稽だっただろう。
 
 話をするとき下唇が醜く下に開かないようになった。 
 
                  つづく                                              
  

 

 

 

 

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歯科治療8年の苦労ばなし  40 への28件のフィードバック

  1. booo より:

    もし、まったくお門違いの事を言っていたらごめんなさい。口周りをトレーニングするのなら、宝田恭子先生のくちびる美人エクササイズって知っていますか?ココです→ http://hiramekikojo.com/dvd01/index.html自分自身はやったことないのですが、このDVDは見たことあり、知人が実践しました。とても効果的で健康にも若返りにもいいようですよ。

  2. パンチ より:

    トップの教授だとよくなりそうですね。

  3. 白い花 より:

    boooさんいえいえ、とんでもない。この先生の本を持っています。参考にしていますよ。とっても効果があると思います。毎日続けられたらですが。

  4. 白い花 より:

    猫 パンチさんある程度までは、すごく良かったのですが・・・

  5. パンチ より:

    完全ではないんですね、木蓮いっぱいですね。

  6. 乙女 より:

    白い花さんのブログを読んで、歯の大切さを痛感してます。トップの教授でうまくいく事を期待してます。

  7. 洋子 より:

    白木蓮が本当に見事ですね!飛行機雲の入ったのも絵になりますね~。柏餅を20個単位で何度も、というのはなかなか豪快です!

  8. ミッキー・フォール より:

    ハクモクレンと青空のコントラストがきれいです。私は顎間接が外れたことがあり、体質だと思って、硬いものを選んでは、顎を鍛えようとバリバリ噛んでいました。でも、そうではなかったようです。。^^;噛み合わせが悪いため、顎間接に負担がかかっていたのだと、白い花さんのブログをみて気付いた次第です!^^

  9. Nami より:

    木蓮、きれいですね~!車を止めて道の真ん中で素早く撮られたんでしょうね^^とっても、綺麗です。固いものをかまないと筋肉が落ちてくるんですね。筋肉トレーニングで効果がありますように。

  10. abend より:

    こんにちは。もくれんの並木なんですね^^通っていてもワクワクするんじゃないですか?!かたいものって食生活から考えないと駄目ですね^^

  11. たんぽぽ より:

    ご近所に、こんなきれいな木蓮の並木道があるなんて、ステキですね(^-^)道路の真ん中での撮影、十分気をつけてくださいね!白い花さんの心が、写真の青空のように、少しでも早くすがすがしくなり、おだやかに過ごせますように・・・

  12. Misa より:

    こんにちは。きれいなお花の写真、文章の内容とは対照的に明るくのびのびしていますね!かみ合わせの話など、あまり普段考えていなかったけれど、歯って、からだの基本になっているのですね。。。大切にしないと。。。

  13. じばこ より:

    白い花さんは、どんな時でも一生懸命前に進んで来られたのですね。筋肉トレ-ニングって、続けるのが大変なんでしょ?効果が出たって、かなりの日数の結果ですよね~最近、私は口元がたるんで来たな~と老化を感じています。木蓮の街路樹って初めて見ました。素晴らしいですね♬~

  14. 白い花 より:

    猫 パンチさんそうなんですよね。難しいものです。木蓮の並木道って、ロマンティックでしょう。

  15. 白い花 より:

    昔の 乙女の部屋さんなんか気をもませますよね。申し訳ないです。良いとこまで行くんですよ。でも・・・

  16. 白い花 より:

    * 洋子さん白い花が一杯で、なんか、別世界へ行ったくらい嬉しくなります。あの飛行機雲が、もう少し濃かったらなあと。いい気になって、食べ過ぎました。反省!

  17. 白い花 より:

    ☆ ミッキー・フォールさん顎関節のどちら側が外れるのでしょうか。例えば、右の奥歯が悪くて、左ばかりの片噛みを続けていると、右の筋肉が弱くなって右が外れやすくなるそうです。歯は両噛みしないといけなくて、どちらかだけの片噛みは良くないそうです。弱い方を筋トレで鍛えてくださいね。方法は、一番下のboooさんのコメントに、URLを貼り付けてくださっていますから、参考にしてください。私もこの先生の本を参考にしています。歯が悪くて噛めないのなら、治療して使えるようにした方が良いようですよ。

  18. 白い花 より:

    Namiさん結構、思う場所で摂れなくて、苦労しました。たいして交通量のない道路なのですが、怖かったです。口まわりの筋トレは、美人になるためにもお勧めです。”口元美人”っていうでしょう?

  19. 白い花 より:

    abendさん近くに、木蓮や、コブシの並木道があります。すごくロマンティックな感じでしょう!神戸は花の並木道が多いと思いませんか。大丸の近くだったか、花桃の並木道があるでしょう? ご存じありませんか?あまり綺麗じゃないのですが・・・

  20. 白い花 より:

    たんぽぽさん白い木蓮やコブシの花が大好きなので、この季節は、とっても嬉しくなります。毎年、楽しみにしています。道路で撮影するのは、怖いです。気をつけます!

  21. 白い花 より:

    ♪ Misaさん食べ物を食べて栄養をとるのは、健康に生きていく、土台ですよね。大切ですよ。実感しています。私の母は、”食い力” とか言って、熱が出ても何があっても、食べなければと言っています。すごいタフな人です。

  22. 白い花 より:

    U-・-U じばこさん筋トレは、なかなか続かないですよね。でも、痛いとか、何か理由があると続くものですよ。ちょっと、治ってくると、途端にさぼり始めますが・・・悲しい!一番下のboooさんのコメントに、URLを張ってくださっていますので、口まわりの筋トレの参考にしてください。私も、このサイトの先生の本を持っていて、参考にしています。「口元美人になる」とかいうようなタイトルです。効果はすごいです。ただし「継続は力なり」です!神戸は花の並木道が結構あります。木蓮とコブシのは近くですので、毎年楽しみにしています。

  23. パンチ より:

    クラフトパークの白木蓮は散りました他は完全に開花してます、かわりに桜が咲き始め花見が始まりました。

  24. ミッキー・フォール より:

    こんばんは~!ご親切にありがとうございます。白い花さんが言われるとおり、外れたのは治療中の奥歯とは反対の顎間接で、治療以前に被せてあった金属が、高かったのだと思います。今回、その歯を抜歯したことで顎間接の音が無くなりました。ブリッジがつくときには、噛み合わせに注意したいと思います。

  25. ひだまり☆☆ニコニコ より:

    白い花さん、おはようございます^^(*^o^*)オ (*^O^*)ハ (*^。^*)ヨー!! 週末は関東方面でお花見をしてきました。綺麗な木蓮の花も咲いていましたよ^^子供の頃、おばあちゃんが「こぶしの花が咲いたから、そろそろゼンマイが採れるかな」って言ってました。春、いろんなものが芽吹く季節になりました。ひだまりもこの季節ワクワクすることがたくさんありますよ^^ひだまりの知り合いが20代の初めに顎関節症になりました。朝起きたら口が開かなくなったそうです。以前から噛み合わせが気になっていたようですが、、、、かなりの時間通院していました。歯の不具合のために食べたいものも食べれなかったり、食べる楽しみが奪われてしまったら、本当に悲しいですよねっ(><)お煎餅やお漬物など「音」を楽しみながら食べるものを我慢しなければいけないこと、白い花さんの辛い想いと大変さが、今回も日記の中からたくさん伝わってきました(><)

  26. 白い花 より:

    猫 パンチさんいよいよ桜の登場ですよね!我が家の桜も、そろそろです。

  27. 白い花 より:

    ☆ ミッキー・フォールさん音がしなくなって良かったですね。ちょうどの高さのブリッジが出来ますように!

  28. 白い花 より:

    ☆ ひだまり☆☆ニコニコさん顎関節症の原因は、様々あるそうですが、お友達は治られたのですね。良かったです。最近、若い人にも顎関節症が多いそうです。原因が複雑で治らない場合もあって、長い間大変な思いをされる方もいらっしゃると聞きました。

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