写真は近くの田んぼです。稲刈りの終わったところ、まだのところがあります。今回は文章
が長くて写真を入れると容量オーバーになるので、2枚しか入っていません。
歯の方は26日の予約を待つのみです。今回も、まだ第一章です。
「歯科巡歴の記―歯科からの帰還」
第一章 二人目の主治医
二十 割れていると反論したが
主治医は割れている歯を割れていないと言った。笑顔で言った。私にはその心情が理解できない。奥歯を抜いたためなのか、主治医の態度へのストレスのためなのか、熱を出して寝込んでしまった。よほど具合が悪そうに見えたのだろう。土、日曜日と夫が予定の外出を取り止めた。いない方がゆっくり休めるのだが、そんなことは言えない。ベッドに寝転がって考えた。「割れていません」と割れた歯を手に載せられて、これから私はどういう態度を取れば良いのだろう。「はい、割れていませんね」と言うべきか、「いいえ、割れています!」と反論すべきなのか。どちらにしても今後の治療方針に変わりはないだろう。夫に尋ねた。「次回、その歯を見せて、割れていると言え。そんな医者、最低や。医者、換えれ」「そやけど、ここまで来て、他に診てもらえる歯科医は見つかれへんわ」「そんなことない。医者はいっぱいおる。良い医者がきっと見つかる」「もし見つかっても、また最初からやり直しやったら、これからまた何年かかるかわかれへん。もう七年目やで」知人には二通りの人がいた。「そら、言わなあかん。黙ってたら、なめられる」「そうやなあ。言って怒らせてもな。これからも診てもらうんやから。いつもその抜いた歯を持ってて、何かあったら、そのときに見せて言ったらどお」私は、どちらだろう。今、言わなければ、後で言っても意味がない。言うのなら、今だ。言わないでおくことは、やっぱりできない。なめられるとかそういうことではない。胸に引っかかったままのようで、気持ちが悪いのだ。次回、割れた歯を見せて「これは割れています。穴があいてヒビが入っています」と言おう。心に溜めない。ここまでこじれると、直球勝負しか私にはできない。前の診察の五日後、また行くことになっていた。主治医がオーダーを忘れて、前回できていなかった右下三本のクラウンを嵌めるためだ。その日、穴があいてヒビが入った歯を持って行った。あれだけ考えたのに、まだ迷っていた。なんと切り出して、割れた歯を見せれば良いのだろう。道路がすいていて予約より一時間も早く病院に着いてしまった。手持ちぶさたでグズグズと考えてしまう。苦情係を教えてくれた事務の人はどう言うだろう。きっと、見せて下さいと言うに決まっている。が、尋ねてみた。「あのう、ちょっと御相談がございまして。実は先日、歯を抜いたのですが、この歯です」前回とは違う人だった。事情を説明する。「あの先生はただの教授ではなくて、招聘されて三年前にこの病院に来られた方で、この病院の副院長です。治療が大好きで、重要な行事が入っても患者さんとの約束を大事にして、キャンセルするのを嫌がる方です。深く物事を考え、軽々しく何かをするようなことはなさらないですよ」はあっ?! 同一人物のことを言っているのだろうか。「そうですか? 私は三年前から診ていただいているのですが、それだと、この病院に来られた直後からということですよね」「あの先生に診ていただけるなんて、あなた幸運な方ですよ。研修医とか新米の先生に診てもらっている人も大勢いるのですから」「はあ……」「でも、言いたいことは仰れば良いと思います。昨日今日診てもらっただけの一見(いちげん)さんではないのですから。三年間もなのですからね」「はあ……」話が終わりそうになったとき、ガタガタの私の歯を見て事務員がお世辞を言った。「あなた、綺麗な歯をしていらっしゃいますよね」前回の事務員が言ったのとまったく同じフレーズだ。マニュアルがあって、その通りに言っているようだ。この調子だと、歯科医についても悪口は言わないで褒めるようにと教育されているのだろう。参考のために、他の歯科医に主治医を替わってもらえるのかと尋ねたら、とんでもないという答えだった。それに事務員は話をしているあいだ、私の差し出した歯を一度も見ようとはしないのだ。わざと視線を逸らせているように思えた。なにかのときに、見て知っているのは立場上厄介なことになるからだろうか。「わりました。どうも有り難うございます」事務員と話をして、却って頭の中が混線した。診察室前の廊下のベンチに座って、まだ煮え切らずに考えていた。やっぱり、歯を見せて言うことは言おう。治療前だと気分を害して作業の手元が狂っても困る。三本のクラウンを嵌め終わってからにしよう。かわいい女医さんがやって来た。「予定よりもずいぶんお待たせしましたが、教授は出張で、まだ帰りの乗り物の中らしいのです。遅くなりますので、私達がクラウンを嵌める作業を始めます」またあ! なんなん!助手の若い歯科医の言葉にムッとしたが、この人の責任ではない。「中にお入り下さい」「はあ」廊下のベンチから立ち上がろうとしたとき、廊下の角から主治医が現れた。必死で駆けつけたというふうに早足でやって来る。にっこり笑って頭を下げた。「お待たせしました」その陽気な笑顔に、しかめっ面で返すわけにもいかない。思わず笑顔で言った。「噂をすれば影ですね。良かった。また駄目かと思いました」クラウンは、三本別々のクラウンのはずなのに、三本が一連に繋がったものだった。歯の形のものを三本繋いだというのではなく、上面に凸凹のある分厚い金属の一枚板という感じなのだ。急いで作ったので手抜きだろうか。これでは一本が虫歯になったときでも、三本とも作り替えないといけない。それに、必要もないのに歯を繋げるのは、歯にとって良くないと聞いている。口内全体の状態に合わせて、それぞれの歯が違う方向へ動こうとするのを妨げるらしい。一連に繋がったクラウンは右下の第二大臼歯、第一大臼歯、第二小臼歯の三本に被せる。形は予定どおりで、歯にすっぽり被せる完全なクラウンは真ん中の第一大臼歯だけ、後の二本は部分クラウンになっていた。二本のうちの第二大臼歯は、五年程前に四軒目の歯医者が削って低くなり、四年程前に七軒目の歯医者が高くするために上にプラスティックを積んで、ヒビが入ったと言った歯だ。今の主治医はヒビは入っていないと言う。歯を高くするためだけだから、歯の上に載せる部分クラウンだった。第二小臼歯は前横側にも舌側にも傾いたために低くなって、上の歯と噛み合わなくなっていた。これも高さを足すために浅めの部分クラウンだ。この歯は、以前から横の第一大臼歯のクラウンが大きすぎて、徐々に押されていた。急激に傾いた直接の原因は、五軒目の歯医者の大きすぎる仮歯だが、倒れやすくなっていたのだろう。さらに、その後、倒れてできた隙間を埋めるために横の第一大臼歯のクラウンを作りなおしたのだが、それが大き過ぎたせいか押されてますます傾いた。そのうえ、何年も大臼歯が使えないので、代わりにそこでばかり食べ物を噛む。いっそう倒れ込んだようだ。驚いたことに、部分クラウン二本を被せるために歯を削る必要はなかった。セラミックのクラウンだと薄く細工できないので、セラミックの厚さ分だけ歯の側面を削らなければならない。しかし、金属のクラウンだと薄く細工ができるので削らなくても良いのだ。前歯なら目立つので金属では見かけ上良くないだろうが、奥歯はこれでも問題がない。第二小臼歯は笑ったりすると見えるので、最終的にはセラミックにしてもらう予定だった。が、三本続きだと、どうなるのだ。「少し高いので、削ります」「先生、あまり削って低くしないで下さいね。高目でお願いします。もし高過ぎれば、上の歯が痛くなるので判ります。そうなったら、また削って下さい」「そうですね。低くし過ぎたら足せないですからね」そう言って作業にかかると、主治医はなぜか黙りこくってしまった。一言も口をきかない。気まずい空気が流れる。この歯科医にこれからも診てもらわなければならない。場の雰囲気を変えたかった。「このクラウンは何から出来ているのですか?」クラウンや義歯の材料はきちんと知っておかなければと、七軒目の歯医者が言ったのを思い出した。「これは保険ですから、金、銀、パラジュームの合金です。金が二十パーセント入っています」「二十パーセントも入っているのですか。すごいですね。周期表の真ん中あたりにある金などの金属は殺菌作用があるらしいですね」「周期表! おい、周期表って言ってるぞ。君、憶えているか、アハハハー」主治医が助手の歯科医に楽しそうに声をかけたので、私はほっとして話を続けた。「昔、旅人が金の指輪をしていたのは、飲み水を殺菌するためだったと聞きました」「へえー。僕らは細工するのに適した柔らかさ、歯にあった堅さ、強度を考えています」クラウンを付けた後、スプリントをその高さに調整して作業は終わった。「スプリントですが、最近は付けるのが苦痛でちっとも我慢できなくて、すぐに外してしまいます。前は、付けたほうが気持ち良いこともあると申し上げましたよね。そうでなくて気持ちが悪いときでも、今よりはずっと我慢ができました。年のせいで忍耐力がなくなったのでしょうか」「いえ、そんなことはないですよ」「こんなに我慢できないのは、付けなくても良い状態になっているということなのかなと思ったりするのですが」「ああ、そうですよ。スプリントなど、もともと不快なものです。歯科医は、患者さんが不快で付けたくなくなるのを、回復のバロメーターにしています」「やっぱり、そうですか」最近、スプリントを付けたときの不快感がますますひどくて、どうしたら良いのだろうと困っていた。尋ねてみて良かった。「還暦までに治していただきたかったのですが。もう、この夏で六十歳になります」「間に合わなくて申し訳ないですね。でも、お若いですね。とてもそうは見えないですよ」だって、まだ五十九歳だ。六十歳ではない。見えないのは当たり前でしょ!主治医も大変だ。患者にお世辞を言って和ませて治療しないといけない。「有り難うございました」穏やかな雰囲気で終わった。よし、今だ!「先生、先日いただいた歯ですが、割れていました。穴があいてヒビが入っていました」診察台から立ち上がって、ビニール袋に入れた歯を手渡す。「え、割れてました?」しばらく無言で歯を眺めていた。「ああ、これは抜くときに道具が引っ掛かって穴があいたのです。上の方が薄くなっていたので割れたのです。上の方がこれくらい割れているだけだったら、この部分だけを削って、歯を少し持ち上げ、またポールを立てられたのですがね」はっ?! だったら、どうして抜いたのだ。よけいに矛盾した答えではないか。歯を返してくれながら言った。「ヒビは入っていないでしょう」「……」ヒビは入っている。一目見れば分かる。象牙の塔を登る人は、どこまでも押しが強いのだ。この主治医を断って他に替わるつもりで大げんかでもしない限り、白黒は付けられないようだ。この先も診てもらうつもりで穏やかに話を進めても、どこへ着地すれば良いのだろう。今回はいつもの大部屋ではなく、大部屋の一角にある衝立で囲まれた個室のようなところに案内されていた。故意なのか偶然なのか。案内されたとき、えっ! と驚いた。私が歯を持って来て、抗議をすると予想していたのだろうか。助手の歯科医は私がビニール袋を差し出したころ、さっさと出て行った。もっと反論することもできる。だが、“副院長の教授先生”が前言を撤回することは、今さらできないようだ。私が折れるしかないのか。どちらにしても今後の治療方針に変更はないだろう。一応言うことは言ったのだ。あーあ。翌日、嵌めてもらった三本続きのクラウンが外れた。仮留めだが、それにしてもお粗末ではないか!
こんにちは。のどかな田園風景とはうってかわって深刻な状況が続いているのですね。。医師に気をつかいながら治療を受けている白い花さんの方が大変ですよ。あくまでも冷静沈着でさすがです。一般的にお金を支払う方がお客さんですから、立場は逆のはずなのですが対、医師となるとそうもいかないのですかね~このままですと、歯の他に精神的にも病んでしまいそうな雰囲気。。とっても心配です。もしsakuraが白い花さんの立場だったら、あとさき考えずにとっくに喧嘩してるかもwwご主人が居ない方がゆっくり休める発言には笑ってしまいました!
こんにちは…(^_^)なんだかハラハラしながら読んでしまいましたが、白い花さんはほんとに毅然としていらっしゃって感心してしまいます…私もバ−トナ−が入院している時納得出来ないことがたくさんありましたが、とうとう何も言えず…後悔しています。
大変ストレスの溜まるやりとりですね。爆発すればしたで、その後が大変でしょうしね。白い花さんの大人の対応にどれだけこの医者たちは救われているか。。。本来は逆でなければいけないのに。。。またこの場を借りて申し訳ありません。前回のワードで記事を作成しているという部分がちょっときになりますので。ワードで作った記事をコピーしてそのままブログの記事作成画面に貼っているのでしょうか。もしそうなら、一度違う方法を試してはいかがでしょうか?ワードで作った文章をコピーしたら、そのまま記事作成画面に貼り付けるのではなく、一度、テキストエディタに貼ります。Windowsには「メモ帳」があるので、それでいいです。スタート→すべてのプログラム→アクセサリ→メモ帳で起動します。メモ帳を起動して、そこにワードからコピーした文章を貼って、メモ帳に貼られた文章をコピーして、それを記事作成画面に貼ります。自分が実際にその行程でやったわけではないので分かりませんが、ワードで作成した文章をコピーした場合、表示上は見えないですが、ワードで使用するための様々な情報が隠れている場合が考えられます。ですので、一度それをテキストエディタ(メモ帳)に貼ることで、完全なテキストの状態にします。そしてそれをコピーして記事作成画面に貼れば、余計な情報のないテキストのみになるのでもしかしたら、白い花さんの抱えている記事作成の問題を解決できるかも知れません。もちろん、最初からメモ帳で文章を書いていくのが手っ取り早いですが。。。なお、毎回メモ帳を起動するのに面倒な場合は、スタート→すべてのプログラム→アクセサリ で、メモ帳の上で右クリックして「スタートメニューにアイコンを追加」を選択すれば、スタートメニューに「メモ帳」が表示されますので、次回からは起動も楽になります。お試しアレ!
こんばんは話の内容が厳しいのに比べて 田んぼの風景が何ともいえず穏やかで救われますね。
白い花さん、本当に大変でしたね。幸運な方?幸運な方が、こんなに苦労を・・・(>_<)
私だったら歯の治療より神経科のお世話になりそうだわ。抜いたときに穴があいたとはよく言うわねぇ~気を使いながら話をしなきゃいけないなんて、どっちがお客か分からないわね。次回は良い方向へ行きますように^^
「白い巨塔」体質に振り回されて大変ですね、でも個人医では無理な治療でしょうね。そうそう、台風の被害が無かったようで、良かったですね。
コメントをするのは簡単だが、当事者の立場に立てば、他人事ではありませんからね。歯科医療は、全ての人間が何れ関わることですから。だから、教授等の一言一句を一言も漏らさずにドキュメントに出来るんだと思います。今は、未だ歯科医療に関わる事態になっていないため歯科の専門的なことは分かりませんが、この記録は何れ何かの役に立つときがくると思います。
聞いたほうが良いのか、そのままが良いのか 疑問は残るし 微妙ですね~。秋らしい風景ですね^^
間違いを認める医師はほとんど居ないのでは・・・と思います。若い頃、腕に静脈注射を受けたとき、肩から手先まで激痛が走り、痛みで腕が動かなくなり「痛い・普通ではない」と叫んだら、横でカルテを記入していた医師が 慌ててアイスノンで冷やしてくれて・・・注射をした看護婦さんは「すいません」と私に何回も泣きそうな顔で謝ってた。もう、ミスは明らか。注射の痛みではありませんでした。それでも、医師はアイスノンで冷やしながらいった言葉は「大げさだな~この注射はそんなに痛くないですよ。」それ以来、病院をかえました。患者にも人それぞれですが限界がありますからね。風景のフォトいいですね。
こんばんは☆秋の風景ですね(^0^) 新米美味しい季節で、たーくさん食べてしまいますね。そうやって、食べ物を美味しく頂くのには、歯が丈夫でなければ・・・白い花さんのこの記録は、食べることが大好きな私が、改めて歯の大切さを考えるものでもあります。大きな病院だとある程度マニュアルなどもあるのでしょうが、そればかりではたまりませんね。やっぱり患者さんひとりひとりは、全く違う人たちなのだから。でも、ああ言えばこう言う、っていう感じのお医者さんも、いろんなことを考えながら言い訳しているんですよね~。ある意味、すごすぎます。。。
やはり旦那さんの言う通りだろうな、なめられる、医療裁判なんかもあるけど。
こんにちわ~患者さんが気を使って治療を受けないといけないなんて。。。おかしいですよね。
怖いですね、人間て・・・副院長もですが助手も事務員も暗黙の了解みたいな部分が・・・治療するとはどういうことか、という最も大切なところから逸脱した商売、という感じがしてしまいます。
こんばんは 白い花さん♪ こちらの田舎では、信じられないような歯医者さんのお話です。 そして、8人目の歯医者さんにかかっているのですか! こちらには、第一、8人も歯医者さんはいませんよ。 2年前に僕も、前歯が折れて治療してもらいましたが、2ヶ月もかからずに歯を作ってもらって、 今日に至るまで支障はありません。 お話の内容から、奥歯の治療のようですが、奥歯は前歯より治療が難しいのでしょうか? ちなみに、前歯の治療費は国民保険が利いて、全部で1万円もしなかったと思います。 何か全然違う世界のお話のようです。 どのように、励まし、慰めの言葉を言ったらよいのかわかりません。 すみません。
皆様、コメント有り難うございました。なんとか歯の痛みが取れたと思ったら、一難去ってまた一難という感じです。一度こじらせると、治療も複雑で難しくなって、思わぬ事態になるものだと痛感しています。大学病院の歯科医も自分がこじらせたのではなく、他の歯医者で散々ひどい治療をされて、その後始末をする立場ですから、申し訳ないなとも思うのですが、でも、誤魔化すことはないのにと、嫌になります。現実にはなにもできずに諦めましたが、気持ち的にはすんなり受け入れることはできません。大学歯科病院の古い体質には驚くばかりです。開業医の歯医者も古い似たような人もいて、いろいろだなあと複雑です。以前の原因を作った歯医者も含めて、裁判を考えたこともあったのですが、とにかく歯が痛い、食べ物が食べられない、脚も痛い、という状態だったので、それどころではなかったのです。たとえ裁判で勝ってお金を貰っても、歯は治らないし・・・治ってから、そういうことは、また考えようと思いました。お金なんか要らない。なんでも良いから、とにかく早く治りたい! そんな気持です。ブログの記事の書き方のアドバイスを有り難うございました。さっそく次回から試してみます。いつもお世話になります。頼りにしています!夫には申し訳ないのですが、ちょっと元気になると、ほんと、そんな感じです。とことん脚が痛くてトイレと食事の時以外は寝ていた頃は、夫が家事をしてくれていました。夜お腹を空かせて待っていると、夫が食べ物をぶら下げて帰宅するのです。その頃は、本当に夫の存在が有り難くて、一人でなくって良かったと思ったのですが・・・一人だったら飢え死にするところです。私って、”自己中の、ええ加減な人間やなあ” と、つくづく思い知りました。