歯科治療9年の苦労ばなし  72

                     
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     今日の写真は前回の続きで、大護摩法要のものです。天台宗では修験者(山伏)の衣装は
 
   階級に関係なく皆同じで、ぼんぼりのような丸い房の色が違うだけ。真言宗では衣の色
 
   違うそうです。
 
    歯の方は、次回の12月7日の予約を待っています。焦って開業医へ行き、墓穴を掘ってしま
 
   ったような・・・・・・、詳細はまた・・・
 
    今回は第一章の最終章 ”25 運命の展開”。 次回からは第二章に入ります。
           
 
 
  
            「歯科巡歴の記―歯科からの帰還」 
 
 
     第一章  二人目の主治医
 
         二十五  運命の展開
 
 
 やっと主治医の交替を頼んだ。手配をして電話で連絡をくれることになった。が、待っても、
 
電話はかかってこない。
 
 
 
 数日後、歯周科の予約があった。
 
 偶然の成り行きというのは不思議なものだ。この病院へ通うようになって五年目になるが、
 
先月まで同じ主治医の患者に出会ったことがなかった。ところが、続けて主治医が同じだと
 
いう二人目の人にまた出会ったのだ。 その人は廊下のベンチに腰掛けて、主治医の名前を
 
出して助手の歯科医と込み入った話をしていた。かなり複雑そうだ。
 
 話が終わったので、思い切って声をかけた。
 
 私よりも作るブリッジやクラウンなどが多くて、経過ももっと長いらしい。主治医について、
 
前回出会った一人目の人と同じような苦情を言うではないか。私の歯周科の予約時間が迫っ
 
ていたので、電話番号の交換はしたが、長く話はできなかった。 後で知ったのだが、もっと話
 
がしたくて私の診察が終わるのを待っていてくれたらしい。ところが治療が長引き、私が診察
 
室を出たときには彼女はすでにいなかった。彼女も遠くからの通院なので、夕方を過ぎると
 
ラッシュに巻き込まれるからだろう。
 
 翌日、電話を入れた。 詳しく聞けば聞くほど、主治医の人柄、態度などへの不信感が同じ
 
ものだということがよく分かった。主治医を替えて欲しいと申し出たのは正解なのだ。
 
もっと早くに決心するべきだった。
 
                  
 
 いくら待っても主治医から約束の電話がない。こちらから主治医が外来の診察室にいる日を
 
選んで電話を入れた。出張でいないと言う。
 
 四、五日して、また電話をかけた。もちろん主治医変更のこともあるが、またプラスチックの
 
仮歯が外れ、気付かずに飲み込んでしまったようなのだ。三日後に救急で外来へ行くことに
 
った。  
 
 今回は主治医が二個続きのプラスチックの仮歯を作ってくれた。
 
「ご希望の先生は、病気で無理ですので、他の先生になります」
 
「はあ!?」
 
「それで、他に替わってくれそうな先生が見つからないのです」  
 
 やっと見付けた先生なのだ。他にと言ってもどんな人かも分からない。それでは困る。
 
「いつ頃復帰なさいますか? それまで待たせていただきますが」
 
「あの先生は命にかかわる病気ですので」
 
「えっ!」  
 
 そんなあ……
 
「必ず今週中に連絡しますから、もう少し待って下さい」
 
「はあ……」
 
                      
 
 必ずと、あれほど言ったのに、週末になってもまた連絡がない。しびれを切らして、病院
 
電話した。 またまた主治医は出張だという。
 
 いつまで待たせるのだ。二度も約束を破るとは。
 
 苦情係の歯科医を思い出した。その歯科医と連絡を取りたいと頼んだが、どうなることかと
 
心許ない。やけくそで事務室へも電話を入れた。事情を説明すると、私から電話があったこと
 
主治医に伝えてくれることになった。
 
「もしもし、連絡を頼まれましたので」
 
 驚いたことに、電話をかけて一時間経つか経たないかで、若い歯科医から電話が入った
 
「次の主治医はもう決まっているということです」
 
「えっ!? どなたですか?」
 
「誰かは、まだ分かりません」
 
「はあ……? どういうことですか?」
 
「誰かは分かりませんが、決まっていると言うことです」
 
「……?」  
 
 それから、また一時間後、歯科医の名前を知らせる電話が入った。
 
「予約は来週の月曜日、三時です」
 
 しつこく言ったほうが、対応が早い。静かに待っていたのでは後回しになってしまうのだ。
 
教授だけでなく苦情係の歯科医や事務の人に言えば、もっと効果的なのだ。ことが公になっ
 
て誤魔化しがきかなくなるのだろう。
 
 とにかく、やっと次の主治医が決まった。新しい歯科医は名前も初めて聞く人だが、希望し
 
歯科医が命にかかわる病気なら致し方がない。
 
                           
 
 それにしても、やっと良い歯科医が見つかったと喜んでいたのに、突然病気になるなんて。
 
しかも利き腕が不自由になったので、もう臨床医としては続けられないと聞いた。歯科医は
 
と脚で治療器具を扱わなければならない。その手脚が不自由になったらしいのだ。臨床医
 
してあれほどの腕の歯科医が、その能力を発揮できなくなったのだ。なんということだろう。
 
本人の口惜しさは、どれほどのものだろう。歯科の患者にとっても貴重な財産をなくしたよう
 
なものではないか。
 
 あまりの成り行きに、人生にはそんなことがあるのだと人の運命を感じてしまった。私が診
 
もらえなくなってがっかりしたことなど、大したことではないのだ。
 
 しかし、どうしてこうなるのだ。やっとYグループのナンバー1に診てもらえる、これで治ると
 
安心していたのに。
 
「二度もすれ違いなんて、あなたはあの先生には縁がなかったのよ」
 
「縁がなかったのね」  
 
 友人達が異口同音に言った。言われなくても、自分自身の運命も感じていた。こんなことっ
 
てあるのかと、落胆よりも不思議な思いで呆然とする。    
 
              つづく
 
 
 
 
 
 
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歯科治療9年の苦労ばなし  72 への13件のフィードバック

  1. ポポちゃん より:

    高野山に似てるね。

  2. Nami より:

    病気とは、仕方がないですね。。二度もすれ違ったとのこと。縁がなかったのかもしれませんね。新しい主治医が良い先生でありますように。

  3. sakura より:

    そんなことってあるんですね~ほんとうに命にかかわる病気なのかと病院の対応をお聞きしていると疑いたくなりますね。しかし連絡をくださる約束しておきながら連絡しないというのはどういうことなんでしょう…約束を破るなんて子供以下じゃないですか!これからどんな先生になるのか心配です。

  4. 阿霞 より:

    縁とは不思議なものですね・・・でも、病院の対応は酷いものがありますね

  5. booo より:

    なんか、、、不可解ですね。。。ちょっと怖さも感じますね。。。縁だけの事ではないような。。。しかし同じ思いでいた人と二人も出会うとは、、、もっと早ければよかったでしょうけど、とにかくそういう人たちと出会えて良かったですね!白い花さんの闘いはまだまだ続きそうですね!

  6. Chieko より:

    こんにちは(*^_^*)当事者ではないので何ともいえないけど、ちょっとひどい対応のような・・・白い花さんと同じ境遇の方、まだいらっしゃるかもしれませんね。

  7. たんぽぽ より:

    不思議ですね。本当に病気になったのかしら?かわいそうですね・・・

  8. 洋子 より:

    似たような思いを抱えていた方にまた巡り合われたのですね。状況や心情が分かりあえると精神的に少し軽くなりますよね。それにしても先生が御病気とは・・・なんということでしょう・・・

  9. Tosh より:

    こんにちは 白い花さん♪ え!? え!? え!? そんなあー! そんなことってあるのですかー! ようやく巡り会えた歯科医師とはもう会えないのですか・・・。 そうしてまた新たな主治医と出会うことになる・・・。 その主治医が上手い歯科医師ならば『当たり』ですか。 うーーーむ。 考えさせられますね。 新たな展開。 上手な歯科医師であることを期待しています!(^o^)!

  10. ちえみ☆ より:

    こんばんわ~何ていうことでしょう。。。せっかくいい先生に出会えたのにね。。。でもどんな事情であれ患者さんに不安感を与えるのは駄目ですね。。。もしかしたら次の先生も素晴らしい先生かも知れませんね。

  11. mako より:

    (o^0^)o コンバンワァ♪またまた同じ思いの方がいらしたのですねそれにしても、良い先生に出会えたと思いましたら急に、命に関わる病気ですか?・次に良い先生で出会えるといいですね

  12. あきな より:

    こんにちわ。やっと 良い先生に出会えたと思ったら・・・残念ですね。でも対応が 良くないようですね。天台宗の護摩法要は 盛大ですね!

  13. 白い花 より:

    皆様、コメント有り難うございます。”事実は小説よりも奇なり” でしょう?!どこまで、この歯の話は続くのかと、私も本当に不思議というしかありません。同じ思いの患者さんにお会いできて良かったと思います。その後も電話やメールで連絡し合っています。大きな病院で患者さんはたくさんいらっしゃるのですが、なかなか話をする機会がないのです。知らない人に話しかけるのも、なかなか難しいですし。

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